なぜフットケアが必要か

透析治療を受けている方々は、体全体の健康管理が必要ですが特に足のケアは重要となります。透析患者さまは、血液循環の問題や神経の損傷により、足の感覚が鈍くなることから、足に問題が発生しても気づきにくくなる可能性があります。血流不良を有する方は、血糖コントロール不良、靴擦れ、深爪等が原因となって、急速に悪化して切断に至ることがあります。足のトラブルを回避するため、予防、早期発見・早期治療が重要です。当グループでは血流評価、定期的観察、セルフケア指導などフットケアに力をいれています。

透析患者さまで診られる足の病気、足病変

水虫(白癬)

真菌(カビ)の一種である白癬菌が皮膚に感染して起こる病気で、病変の部位により、足白癬、爪白癬、手白癬などに分類されます。特に足裏の白くカサカサしたものは、足白癬の可能性があります。そのカサカサした皮膚の粉から菌がばらまかれて感染します。

巻き爪(陥入爪:かんにゅうそう)

爪のトラブルの中で多いのが巻き爪です。爪が横方向に巻いている状態をいい、靴などの圧迫や深爪、遺伝、寝たきりなどで歩行をしなくなった状況が要因といわれています。巻き爪の問題点は、爪が皮膚にくい込み痛みを伴ったり、感染して炎症を起こしてしまうことです。

胼胝(たこ)

長期間にわたり摩擦や衝撃などの外的刺激を受けつづけることによっておこり、スポーツや職業、履物、筆記用具、正座などが誘因になり、足裏、足の指の付け根、かかと、手の指などに生じます。

鶏眼(うおのめ)

長期にわたり摩擦や衝撃などの外的刺激をうけることによって生じます。誘因は、足に合わない靴の着用や、足の変形(外反母趾)、姿勢が悪く体重が偏っている場合などがあり、足裏、趾間(ゆびの間)、趾背(足のゆびの表面)に生じます。

低温やけど

体温よりやや高い温度(42~50℃)のものが長時間触れていた場合に、赤みや水膨れなどの症状を起こす火傷です。原因となるものは、湯たんぽ、ホットカーペット、使い捨てカイロ、こたつ、電気アンカなどです。

フットケアで行うこと

患者さまの状態に合わせて、以下のような定期的観察や看護師によるケア、患者さま自身で行っていただくことの指導を行います。

  • 足の観察(自覚症状、靴の状態、足の変形、爪の状態を観察)
  • 洗浄
  • 保湿
  • 爪切り・ヤスリがけ
  • 爪の周りや踵などの角質除去
  • タコ(胼胝)・ウオノメ(鶏眼)のケア

※記事に関する個別のご質問には応じておりません。恐れ入りますが、ご了承ください。

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